霊気と巫術
夜久爾には「現世」「狭世」「常世」三層の次元がある。
巫女たちは狭世に入り神と繋がり巫術を行使する。
三層の次元
夜久爾には三層の次元がある。
現世(うつしよ)は現実世界。
常世(とこよ)はいわば霊界。
狭世(はざまよ)は現世と常世の間にある世界。
巫女たちは念と霊気と儀式にて狭世に干渉あるいは没入し、霊的な力を引き出したり、神々と接触したりする。
霊気と瘴気
霊気は狭世を介して、各階層を対流している。この均衡が重要であり、地理的な要因や人や生き物の想いにより、滞ることがある。その結果、瘴気が生ずる。
すなわち、霊気が滞り濁ったものが瘴気である。瘴気は人の心などに感応し瘴気病みを発病させる。また、人や動物に取り憑いて狂わせ、ときに瘴魔を発現させる。瘴気には負の感情や力が堆積している。
霊気は常世から生じ、狭世の霊路を介して、現世に流れ込む。
また、霊気の上流は上霊路、下流は下霊路、と呼ばれる。この均衡が崩れることでも、世界に瘴気が溢れる。
霊路は自然に作られたものもあれば、霊力者が作ったものもあり、各地の神社や祠などには、この霊路を調整する役目もある。
狭世への潜行
狭世には様々な領域があり、領域によって特定の神がいたり、施設めいたものや、地形がある。
悪霊や悪神が潜む悪影響を及ぼす領域もあり、場合によっては戻れぬ事態もあるため、注意を要する。
霊受(たまうけ)
巫女たちは神繋ノ宮などで瞑想し、神と縁(えにし)を結ぶ。この儀式を霊受と呼ぶ。
儀式の様式として以下の通り。
- 導者(どうしゃ)と受者(うけしゃ)が対面して座る
- 受者は瞑想、導者は儀式鈴を鳴らす
- 受者は狭世に潜行する
- 首尾よくすれば狭世にて神と接続される
巫術
霊受を成した巫女は、狭世を介して神の力を顕現させる。その際、神に応じた『浄歌(じょうか)』が奏上されることが多い。
同じ神との縁であっても、発現する作用は様々である。
過度な巫術の行使は霊気の秩序を乱す。また、たいていの術は巫女の寿命を削るか、何らかの代償が伴う。
例としては以下のような巫術(顕現)がある。
火を燃え上がらせる。代償として己の体の一部を焼く。
不可視の刃を放つ。代償として血を失う。
瘴気の浄化を行う。代償として痛みや苦しみに襲われる。
己の霊と体を捧げ特定の神の擬態そのものを顕現させる。