神々と象徴

神々は直接的には人間界ないし現世に影響を及ぼさない。
基本的には、狭世を介してか、巫女による巫術を介して影響を与える。

日月ノ長神(ひつきのながかみ)

東西の二つの頭を持つ、銀色の蛇の主神。西の顎で月を噛み、東の顎で太陽を噛むとされる。

銀の体色は霊気と瘴気の調和を象徴している。

無辺(むへん)、すなわち宇宙の中心の、巨大な白花の中で世界を見つめているとされる。

浄歌は白花ノ浄歌と同じ。

白花(しろはな)

白ノ宮の周辺や、各地に咲く万年花でありつつ、日月ノ長神と同一視される、浄化と神性の象徴である。

ゆえに白花自体も神聖視されている。

白花を模した白花紋は、白い八弁の花びらの図象であり、巫女の衣服や神域の建築物の装飾に用いられる。

白花ノ浄歌
『白花は 穢れし土へ根をはらむ 花開きては 浄しなるかな』がことあるごとに奏上される。

火津真ノ神(ほつまのかみ)

太陽と光や天体を司る男神。黄金の光輪で象徴される。翼を持ち、右手に火を掲げている。

火津真ノ浄歌
『長神の燃ゆる東の顎より 産まれ出しは天つ焔火』

水奈弥ノ神(みなやのかみ)

海と水と生命を司る女神。水瓶で象徴される。

白花芽(しろはなめ)の妹とも呼ばれるが、なぜかは知られていない。

浄歌は白花ノ浄歌と同じ。

冥摩ノ神(くらまのかみ)

死と腐食を司る忌神。黒附子の花という、黒い大きな花に象徴される。

この神が世界に瘴気をばらまいた結果、瘴気が世界に溢れた厄災は、『瘴気禍』と呼ばれた。

冥摩ノ浄歌
『西日落つ 地の底に這う腐れ根を 集め冥府ぞ いざすべからむ』

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〓〓〓ノ浄歌は失伝。

烈賀王(れつがおう)

元は人の王でありながら信仰を集める戦争と勇気と旅の神。矛と鷹で象徴される。

夜渡吒ノ神(やわたのかみ)

夜風を象徴する美しい長髪の男神。黒い薄衣に三日月の短刀を隠し持っている。命を狩る慈悲深き導き手とされる。

浄歌
『夜ごと鳴る 草木ささやく風音は 黒衣(くろぎぬ)に照る月の白銀』